誰も気づかぬEX、可能性のみの世界

例えば、僕が野球選手になって、大きな球場で歓声を浴びながら成果を上げ続ける世界。
例えば、あなたが寿司職人になって、早朝は市場に行き、夜まで最高の寿司を最高の客に振る舞う世界。
例えば、私が科学者になって、ノーベル賞を受賞した教授の助手を務めている世界。
例えば、お前がスマート農業を成功させて日本の農業に大きく貢献している世界。

上記は比較的華々しいIFルートを想定したが、もちろんその逆のIFもあるわけで。
例えば、俺が食べると必ず腹を下す世界。
例えば、俺がトイレに行くといつも誰かが使っている世界。

こういった類のものはたびたび「世界線」という概念をもって創作物に登場する。拡大解釈をすれば、ループモノもこの類に属する。

星のカービィシリーズやマリオシリーズによく存在する「隠しゴール」や「隠しドア」が大好きだ。レトロゲーのイースターエッグ集みたいな動画は休日によく見てしまう。つまるところ、「見つけなくても楽しめるけど、見つけたらもっと楽しいよ!」的な要素が大好きなのである。

仮に、現実世界に隠し要素があったとして。現実世界の攻略本(主にそれは「自己啓発本」と呼ばれる)はよくあれど、隠し要素までは掲載されていない。つまり、隠し要素を出現させる方法に対して、人類誕生以降誰もアプローチをしていないのである。
可能性として絶対に無いため、万が一でも真似しないでほしいし、ただの冗談なのだが、例えば、「三日三晩走り続け、たどり着いた泉の水を6時間以内に飲み干し、一番近くのトイレの個室で逆立ちしながら用を足し、最後に自分が出せる最大の音量で古代ギリシア語を3分間話し続ける」これが現実世界の隠し要素出現要素です。って言われても無理なわけだ。自己啓発本に書かれていたとしても、参考の「さ」の字にもならない。ただ、ゲームとかだとこれくらい難しいほうが後々語られる伝説となるわけだ。主人公目線からしたら狂気でしかないけど。

ただ、これくらい難易度の高くて誰にも成しえない隠し要素なら、歴史のすべての可能性を孕んだ世界線選択画面が出てきてもいいじゃないか。隠し要素を発見した人間だけに影響を及ぼす範囲での。

もしかしたら誰にも気づかれていないエクストラステージが世界中に散らばっているのかもしれない。そう考えるだけで少し楽しくなる。

コメントを残す